Home  »  記事一覧  »  おすすめAIツール&テンプレ  »  定型文プロンプト集  »  AIを活用したUX設計のプロンプト集

AIを活用したUX設計のプロンプト集

AI×UX設計プロンプト集

AIを活用してUX設計を効率化するプロンプト集です。初心者でもStep1〜Step9の定型文プロンプトを使えば、読まれるブログやUX改善に役立つ設計を作成できます。

UX設計ステップ9のプロンプト

ここでは 各ステップで使えるプロンプト と、実際に得られる出力例をサンプルサイトをもとに紹介します。
※利用時は必要箇所をご自身のサイト情報に置き換えて調整してください。個人情報や機密情報は入力しないようご注意を。

サンプルサイト情報
サイトの種類:ソロキャンプ好きのアウトドア体験&グッズ紹介ブログ
ターゲット:20-40代 アウトドア・ソロキャンプ・グッズに興味がある人
主なテーマ:ソロキャンプ体験、キャンプ場紹介、海外製のおしゃれなアウトドアグッズの紹介&ネット通販

AI活用Tips 「あなたはUX設計の専門家です」とプロンプトに入れると、AIの精度が上がります!

GPT-w

Chat GPT白猫

AIとのUX設計:ステップを効率よく進めるコツ

UX設計をAIと進める際、同じチャットで続けた方が情報を引き継いでくれるのでプロンプトも少なく済む一方、チャットが長くなると、AIが前の文脈を忘れてしまったり、回答の精度が落ちることがあります。これは、AIが一度に記憶できる情報量に限界があるためです。

そこで、UX設計のプロセスをいくつかのフェーズに分け、それぞれのフェーズごとに新しいチャットで進めることをお勧めします。これにより、AIが常に新鮮な情報をもとに思考し、より精度の高いアウトプットを生成できます。

1. サイトの骨組みを作る
Step1〜Step4
2. サイトを形にする
Step5〜Step7
3. サイトを改善する
Step8〜Step9

Step1:目的とKPIの明確化

UX設計の最初のステップは「目的とKPIの明確化」です。ここではAIにプロンプトを与えて、サイトのゴールやユーザーに提供する価値を整理します。ただし、目標や数値に実現が難しい内容を入れてしまうと、AIの回答も現実味を欠いたものになりやすいので、結果から調整を加え、実際の数値・目標のヒントにしてみてくださいね。

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。(チャットの冒頭に一度でOK)

以下のサイト情報をもとに、サイトの目的とKPI(目標達成を測るための指標)を提案してください。サイト運営のビジネス上のゴール、ターゲットユーザーが得られる具体的な価値、そしてそれらを測定するための現実的で具体的なKPIと、達成可能な目標数値も含めて提案してください。

回答形式
提案内容は、スライド1枚にまとめられるような、簡潔かつ要点を押さえた形式で記述してください。
考慮すべき点
目標数値: 初期フェーズでも現実的に達成できる、具体的な数値を提案してください。
指標のバランス: アクセス数や収益だけでなく、エンゲージメント(例:記事の読了率、コメント数)など、ユーザーの行動を測る指標も含めてください。
サイト情報:以下を実際の情報に変更してください】
サイトの種類:ソロキャンプ好きのアウトドア体験&グッズ紹介ブログ
ターゲット:20-40代 アウトドア・ソロキャンプに興味がある人
主なテーマ:ソロキャンプ体験、キャンプ場紹介、海外製のおしゃれなアウトドアグッズの紹介&ネット通販(Amazonなど)

回答例:Gemini

ソロキャンプ体験&グッズ紹介サイト — 目的とKPI提案

サイトの目的(ビジネス+ユーザー価値)
ビジネスゴール:アフィリエイト収益の最大化(Amazonなど)、ブランド認知向上 → 将来的な独自商品の販売やメディア展開
ユーザー価値:
実際のソロキャンプ体験やキャンプ場情報の信頼できるレビュー
おしゃれで実用的なアウトドアグッズ情報
キャンプ計画の参考になる具体的ノウハウ
KPIと初期目標
アクセス/月間ユニークユーザー数 : 3,000〜5,000 UU/月
SNSシェア数:月50回以上
記事読了率 : 50%以上

など。実際はもっと詳細に出ますので、ぜひAIで試してみてください。

Step2:ペルソナ定義

UX設計におけるStep2は「ペルソナ定義」です。ここではターゲットとなるユーザーのペルソナを定義し、ニーズや課題、行動パターンを整理します。
プロンプトにStep1で決定した目的やKPIを入れると、より具体的なペルソナができます。ペルソナの人数はサービスの特徴によって1〜3名設定します。(迷ったらAIに相談してみましょう)

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

これからUX設計の2つ目のステップとして、サイトのペルソナを定義します。以下のサイト情報をもとに、主要なターゲットユーザーを代表するペルソナを一人定義してください。ペルソナの以下の情報を具体的に記述してください。

基本的なプロフィール:名前、年齢、職業、住居地(現実的な都市名)
課題とニーズ:ペルソナが抱えている悩みや、サイトに期待する具体的な価値
行動パターン:情報収集や購買に至るまでのプロセス
思考と感情:各行動段階での心理(例:「何から始めればいいか分からない…」「このサイトの情報は信頼できそう!」)

回答は、箇条書きで分かりやすく整理してください。

ここに自身の「サイトの情報」をコピペ。同じチャットで連続してAIに質問を続ける場合は不要です

回答例:Gemini

ペルソナ例 — ソロキャンプ好きターゲット

基本プロフィール
名前:田中 翔太(たなか しょうた)32歳
職業:IT企業のシステムエンジニア
家族構成:独身、一人暮らし
課題とニーズ
平日は仕事が忙しく、週末に自然の中でリフレッシュしたい
キャンプ初心者〜中級者で、効率的に楽しめる情報が欲しい
道具選びで失敗したくない(特に海外製のおしゃれグッズ)
【行動パターン】
情報収集:スマホで「ソロキャンプ 初心者」「キャンプ場 東京近郊」などを検索・YouTubeやInstagramの体験動画も参考にする
比較・検討:複数のブログ記事を読み比べ、口コミやレビューをチェック
購入・実践:実際にキャンプに行き、記事や動画の内容と照らし合わせて体験
【思考と感情】
情報収集時:「何から揃えればいいか分からない…まずは信頼できる情報を探そう」
記事閲覧時:「この人の体験談は具体的で参考になる!同じ立場として信頼できる」
商品検討時:「値段と品質のバランスは?失敗したくない」

Step3以降のプロンプト活用

Step3からは情報設計やワイヤーフレーム、UIデザインなど、より実践的な作業に入ります。

ここからの回答は、実際に自分のサイトの目的やペルソナをもとにAIで確認してみてください。AIなら生成された内容の調整、別パターン提案も爆速です!

Step3:カスタマージャーニー設計

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

UX設計の3つ目のステップとして、カスタマージャーニーを設計します。サイト情報とペルソナ情報をもとに、想定されるペルソナがサイトを認知してから最終的な成果に至るまでのカスタマージャーニーを設計してください。

各段階で、ユーザーの思考・感情・行動を具体的に記述し、それに応じたサイト側の接点や施策を提案してください。

回答は、ユーザーのジャーニーを追う形で、箇条書きまたは表形式で分かりやすくまとめてください。

↓ここに自身の「サイトの情報・ペルソナ」をコピペしてください。同じチャットで連続してAIに質問を続ける場合は不要です

Step4:ユーザージャーニーマップ作成

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。
UX設計のステップとして、ユーザージャーニーマップを作成します。

これまでに作成したペルソナとカスタマージャーニーをもとに、サイトのビジネスゴールに最も直結する重要なタスクを一つ特定してください。そのタスクに焦点を当てたユーザージャーニーマップを、以下の要素を含めて作成してください。
またユーザーの
具体的な行動(ページ遷移やクリックなど)/ その時の思考・感情 / 各段階で直面するであろう課題や痛み(Pain Points)/ それらを解決するための改善策
を表形式で分かりやすくまとめてください。

↓ここに自身の「サイトの情報・ペルソナ・カスタマージャーニー」をコピペしてください。同じチャットで連続してAIに質問を続ける場合は不要です

チャットを変えるタイミング:チャットが長くなったと感じたら、以下のプロンプトでこれまでの情報をコンパクトにして、新しいチャットでStep5のプロンプトの後に追記してスタートしてください
プロンプト:
これまでのサイト情報とUX設計の要点を、次のチャットでも使えるように、箇条書きでコンパクトにまとめてください。この要点には、サイトの種類、目的、ペルソナの要点、そして今回のユーザージャーニーにおける最も重要なタスクと課題を必ず含めてください。

Step5: 情報設計(IA)

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

UX設計の5つ目のステップとして、情報設計(IA)を行います。サイト情報、ペルソナ、カスタマージャーニー、ユーザージャーニーマップを参考に、ユーザーが最もスムーズに回遊できるよう、サイトの情報設計を提案してください。

具体的には、以下の2つを回答してください。

サイトマップ(階層構造):主要なページ(トップ、記事一覧、カテゴリー、商品紹介など)の階層構造を分かりやすく示してください。
主要ページのコンテンツ要素:ユーザーが訪れる確率が高い「初心者向けテントのレビュー記事ページ」に焦点を当て、そのページに表示すべきコンテンツ要素を、その意図とともにリストアップしてください。

↓AIでコンパクトにしたこれまでの情報を貼り付けてください

Step6:コンテンツ設計

このステップは情報設計をもとに実施するため、Step5と同じチャットで続けて行ってください。

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

UX設計の6つ目のステップとして、コンテンツ設計を行います。

前段で作成した「情報設計(IA)」の内容をもとに、ユーザーが最終的な行動を促す上で最も重要となるページを特定してください。そして、そのページの具体的なコンテンツ要素と、ユーザーに与える意図を合わせて詳しく記述してください。

回答は、ユーザーの思考の流れに沿った形で、箇条書きで分かりやすく整理してください。

Step7:ワイヤーフレーム/プロトタイプ化

このステップはコンテンツ設計をもとに実施するため、Step5、6と同じチャットで続けて行ってください。

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

UX設計の7つ目のステップとして、ワイヤーフレームの構成案を作成します。

前段で作成した「コンテンツ設計」の内容をもとに、ユーザーのゴール達成に最も重要となるページのワイヤーフレーム構成案を提案してください。

ページのヘッダーからフッターまで、主要なセクション(例:メインビジュアル、リード文、目次、本文、CTAなど)のレイアウトと、各要素の役割を具体的に記述してください。

回答は、ユーザーの視覚的な理解を助けるように、階層構造や箇条書きで分かりやすく整理してください。

チャットを変えるタイミング:チャットが長くなったと感じたら、以下のプロンプトでこれまでの情報をコンパクトにして、新しいチャットでStep8のプロンプトの後に追記してスタートしてください
プロンプト:
これまでのサイト情報とUX設計の要点を、次のチャットでも使えるように、箇条書きでコンパクトにまとめてください。この要点には、サイトの種類、目的、ペルソナの要点、ユーザージャーニーにおける最も重要なタスクと課題、そして今回のワイヤーフレームの要点を必ず含めてください。

Step8. UIチェック&ユーザビリティ検証

このStepでは実際のデザイン案のテストは人力が必要。AIはそれらを補助する理論的なUXチェックになります。

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

UX設計の8つ目のステップとして、ワイヤーフレームの評価と改善点の洗い出しを行います。
前段で作成したワイヤーフレームの構成案をもとに、以下の観点から潜在的なUI/UXの課題と、その改善策を提案してください。

ヒューリスティック評価: 専門家の観点から、ユーザーが混乱したり、迷ったりする可能性のある箇所を特定してください。
A/Bテストのアイデア: サイト公開後、ユーザーの行動を改善するために検証すべきA/Bテストのアイデアを2つ提案してください。

↓AIでコンパクトにしたこれまでの情報を貼り付けてください

Step9. フィードバック・改善ループ

このStepでは、AIにデータ分析&改善策を抽出させることができます。

プロンプト

あなたはUX設計の専門家です。

UX設計の9つ目のステップとして、サイトの公開後のフィードバックと改善計画を立てます。

これまでに作成したUX設計(サイトの目的、ペルソナ、ジャーニーなど)の要点を以下に示します。これらの情報と、想定される分析データを組み合わせて、以下の2つの問いに回答してください。

データに基づいた課題の特定:以下の想定されるデータから、ユーザーがどこで離脱しているか、何につまずいているか、具体的な課題を3つ特定してください。
課題解決のための改善策:特定した課題を解決するために、具体的な改善策を3つ提案してください。

↓AIでコンパクトにしたこれまでの情報を貼り付けてください。また参考のような分析したい情報(機密に当たらない範囲で)を入れて分析してみてください

【想定される分析データ】
アクセス解析:レビュー記事のPVは多いが、ページ下部にあるアフィリエイトリンクのクリック率が極端に低い
記事の平均滞在時間が短い。特に、記事中盤の「専門的なスペック解説」部分で多くのユーザーが離脱している。
ヒートマップ分析:アフィリエイトリンクのボタンがほとんどクリックされていない。
アンケート・ユーザーの声:「どのテントが良いか迷ってしまう」「専門用語が多くて分かりにくい」といった声が多い。

まとめ

UX設計は、「ユーザー理解」から「改善」まで、AIと段階的に進めることで誰でも可能です。このプロンプト集は、そのための最強ガイドです。参考のプロンプトで自身のサイトやアイデアをAIに解析してもらうと新しい発見がありますよ。