AIを活用してUX設計を効率化するプロンプト集です。初心者でもStep1〜Step9の定型文プロンプトを使えば、読まれるブログやUX改善に役立つ設計を作成できます。
UX設計ステップ9のプロンプト
ここでは 各ステップで使えるプロンプト と、実際に得られる出力例をサンプルサイトをもとに紹介します。
※利用時は必要箇所をご自身のサイト情報に置き換えて調整してください。個人情報や機密情報は入力しないようご注意を。
AI活用Tips 「あなたはUX設計の専門家です」とプロンプトに入れると、AIの精度が上がります!

Chat GPT白猫
AIとのUX設計:ステップを効率よく進めるコツ
UX設計をAIと進める際、同じチャットで続けた方が情報を引き継いでくれるのでプロンプトも少なく済む一方、チャットが長くなると、AIが前の文脈を忘れてしまったり、回答の精度が落ちることがあります。これは、AIが一度に記憶できる情報量に限界があるためです。
そこで、UX設計のプロセスをいくつかのフェーズに分け、それぞれのフェーズごとに新しいチャットで進めることをお勧めします。これにより、AIが常に新鮮な情報をもとに思考し、より精度の高いアウトプットを生成できます。
Step1:目的とKPIの明確化
UX設計の最初のステップは「目的とKPIの明確化」です。ここではAIにプロンプトを与えて、サイトのゴールやユーザーに提供する価値を整理します。ただし、目標や数値に実現が難しい内容を入れてしまうと、AIの回答も現実味を欠いたものになりやすいので、結果から調整を加え、実際の数値・目標のヒントにしてみてくださいね。
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。(チャットの冒頭に一度でOK)
以下のサイト情報をもとに、サイトの目的とKPI(目標達成を測るための指標)を提案してください。サイト運営のビジネス上のゴール、ターゲットユーザーが得られる具体的な価値、そしてそれらを測定するための現実的で具体的なKPIと、達成可能な目標数値も含めて提案してください。
回答例:Gemini
ソロキャンプ体験&グッズ紹介サイト — 目的とKPI提案
など。実際はもっと詳細に出ますので、ぜひAIで試してみてください。
Step2:ペルソナ定義
UX設計におけるStep2は「ペルソナ定義」です。ここではターゲットとなるユーザーのペルソナを定義し、ニーズや課題、行動パターンを整理します。
プロンプトにStep1で決定した目的やKPIを入れると、より具体的なペルソナができます。ペルソナの人数はサービスの特徴によって1〜3名設定します。(迷ったらAIに相談してみましょう)
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
これからUX設計の2つ目のステップとして、サイトのペルソナを定義します。以下のサイト情報をもとに、主要なターゲットユーザーを代表するペルソナを一人定義してください。ペルソナの以下の情報を具体的に記述してください。
回答は、箇条書きで分かりやすく整理してください。
ここに自身の「サイトの情報」をコピペ。同じチャットで連続してAIに質問を続ける場合は不要です
回答例:Gemini
ペルソナ例 — ソロキャンプ好きターゲット
Step3以降のプロンプト活用
Step3からは情報設計やワイヤーフレーム、UIデザインなど、より実践的な作業に入ります。
ここからの回答は、実際に自分のサイトの目的やペルソナをもとにAIで確認してみてください。AIなら生成された内容の調整、別パターン提案も爆速です!
Step3:カスタマージャーニー設計
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計の3つ目のステップとして、カスタマージャーニーを設計します。サイト情報とペルソナ情報をもとに、想定されるペルソナがサイトを認知してから最終的な成果に至るまでのカスタマージャーニーを設計してください。
各段階で、ユーザーの思考・感情・行動を具体的に記述し、それに応じたサイト側の接点や施策を提案してください。
回答は、ユーザーのジャーニーを追う形で、箇条書きまたは表形式で分かりやすくまとめてください。
↓ここに自身の「サイトの情報・ペルソナ」をコピペしてください。同じチャットで連続してAIに質問を続ける場合は不要です
Step4:ユーザージャーニーマップ作成
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計のステップとして、ユーザージャーニーマップを作成します。
これまでに作成したペルソナとカスタマージャーニーをもとに、サイトのビジネスゴールに最も直結する重要なタスクを一つ特定してください。そのタスクに焦点を当てたユーザージャーニーマップを、以下の要素を含めて作成してください。
またユーザーの
具体的な行動(ページ遷移やクリックなど)/ その時の思考・感情 / 各段階で直面するであろう課題や痛み(Pain Points)/ それらを解決するための改善策
を表形式で分かりやすくまとめてください。
↓ここに自身の「サイトの情報・ペルソナ・カスタマージャーニー」をコピペしてください。同じチャットで連続してAIに質問を続ける場合は不要です
Step5: 情報設計(IA)
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計の5つ目のステップとして、情報設計(IA)を行います。サイト情報、ペルソナ、カスタマージャーニー、ユーザージャーニーマップを参考に、ユーザーが最もスムーズに回遊できるよう、サイトの情報設計を提案してください。
具体的には、以下の2つを回答してください。
↓AIでコンパクトにしたこれまでの情報を貼り付けてください
Step6:コンテンツ設計
このステップは情報設計をもとに実施するため、Step5と同じチャットで続けて行ってください。
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計の6つ目のステップとして、コンテンツ設計を行います。
前段で作成した「情報設計(IA)」の内容をもとに、ユーザーが最終的な行動を促す上で最も重要となるページを特定してください。そして、そのページの具体的なコンテンツ要素と、ユーザーに与える意図を合わせて詳しく記述してください。
回答は、ユーザーの思考の流れに沿った形で、箇条書きで分かりやすく整理してください。
Step7:ワイヤーフレーム/プロトタイプ化
このステップはコンテンツ設計をもとに実施するため、Step5、6と同じチャットで続けて行ってください。
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計の7つ目のステップとして、ワイヤーフレームの構成案を作成します。
前段で作成した「コンテンツ設計」の内容をもとに、ユーザーのゴール達成に最も重要となるページのワイヤーフレーム構成案を提案してください。
ページのヘッダーからフッターまで、主要なセクション(例:メインビジュアル、リード文、目次、本文、CTAなど)のレイアウトと、各要素の役割を具体的に記述してください。
回答は、ユーザーの視覚的な理解を助けるように、階層構造や箇条書きで分かりやすく整理してください。
Step8. UIチェック&ユーザビリティ検証
このStepでは実際のデザイン案のテストは人力が必要。AIはそれらを補助する理論的なUXチェックになります。
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計の8つ目のステップとして、ワイヤーフレームの評価と改善点の洗い出しを行います。
前段で作成したワイヤーフレームの構成案をもとに、以下の観点から潜在的なUI/UXの課題と、その改善策を提案してください。
↓AIでコンパクトにしたこれまでの情報を貼り付けてください
Step9. フィードバック・改善ループ
このStepでは、AIにデータ分析&改善策を抽出させることができます。
プロンプト
あなたはUX設計の専門家です。
UX設計の9つ目のステップとして、サイトの公開後のフィードバックと改善計画を立てます。
これまでに作成したUX設計(サイトの目的、ペルソナ、ジャーニーなど)の要点を以下に示します。これらの情報と、想定される分析データを組み合わせて、以下の2つの問いに回答してください。
↓AIでコンパクトにしたこれまでの情報を貼り付けてください。また参考のような分析したい情報(機密に当たらない範囲で)を入れて分析してみてください
まとめ
UX設計は、「ユーザー理解」から「改善」まで、AIと段階的に進めることで誰でも可能です。このプロンプト集は、そのための最強ガイドです。参考のプロンプトで自身のサイトやアイデアをAIに解析してもらうと新しい発見がありますよ。